キシリトールは虫歯を作らない？

酸をまったく作らないか、もしくは微量のため虫歯を作りにくくします。

こんにちは。センター北駅前の歯科　スマイル10デンタルクリニックです。

本当に作りません。虫歯は、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が糖を代謝して作るすっぱい酸で歯が溶けることが原因です。代用甘味料は、虫歯菌（ミュータンス菌）が代謝して酸をまったく作らないか、もしくは微量のため虫歯を作りにくくします。
代用甘味料の中でも、「キシリトール」は酸をまったく作らないばかりか、特筆すべきことはなんとミュータンス菌を減少させる作用もあることです。これはどういうことかというと、簡単に言えば、キシリトールを食べた虫歯菌の中には、キシリトールを代謝できずに死んでしまう虫歯菌もいます。お子さんがキシリトールを食べるたびに虫歯にならないばかりか虫歯菌が減少させる効果もあるということなのです。これがキシリトールの優れた特徴です。（ただし、キシリトールにはお腹をゆるくする作用もあるため、食べすぎには注意が必要です。）

フィンランドでは、虫歯にキシリトールを積極的に活用してきました。フィンランドの小学校では無料でキシリトール入りのガムを子供たちに配り、積極的に虫歯予防を行った結果、日本の子供たちと比べて虫歯の数は４分の１ほどに減少しています。

もちろん、効果的に虫歯予防をするには、

1.歯を磨くこと（基本です！）
2.フッ素入りの歯磨き剤を使用すること。（WHOも推奨しています）
3.正しい食生活（糖分摂取量の制限）
4.歯科衛生士による定期的なクリーニング

を組み合わせて予防することも大事です。