「親知らず」は一番前の歯から数えて8番目の場所に生える歯で、歯科では第三大臼歯や智歯と呼ばれています。 個人差がありますが、18歳前後から生えてくることが多いようです。
現代人は食べ物の変化により顎が小さくなっています。その為、親知らずの生えるスペースが小さく、傾いて生えてくることが多くあります。この傾きが原因で、もう一つ手前の歯とぶつかり、この歯の間に汚れがたまってしまいます。歯ブラシが届きにくく、この汚れがたまり炎症を起こし、痛みとなります。
汚れが歯ぐきの炎症だけではなく、むし歯になった場合にはさらに強い痛みとなります。
親知らずがあっても、必ずすべて抜歯治療を行うわけではありません。検査と診断をして治療内容を決定します。 以下の診断をしたものは抜歯治療を行います。
親知らずが斜めや倒れている場合で、手入れがしにくく虫歯や歯周病を起こすリスクが高い場合。
親知らずの方向により手前の歯を強い力で押すことがあります。診断の上、歯並びに悪い影響が出ている場合。
親知らずはブラッシングが難しく、虫歯や歯周病が進みやすい場所です。虫歯や重度の歯周病になっている場合。
反対側の歯ぐきや頬の粘膜を度々噛んだり、傷つけるなど、周りに影響を与える場合。
レントゲン上で親知らずの周りに嚢胞がある場合。他のトラブルを引き起こすと診断した場合。
Q:親知らずの抜歯後、痛みはどのくらい続きますか?
A:通常1~2日で痛みは治まります。痛みのある期間についても痛み止めを処方しますので、通常の生活に支障が出ることは少ないです。
Q:抜歯後に顔が腫れると聞きましたがどの程度ですか?
A:腫れは3~4日で治まります。症状によっては1週間程度腫れる場合もありますが、1週間程度でほとんどの場合は通常に戻ります。
※休診日:金曜日、ヨツバコ休館日