Smile10デンタルクリニックの山口です。
先日、テレビ番組の「ザ!世界仰天ニュース」で、歯医者で入れた銀歯が原因で髪の毛が抜け落ちてしまった若い女性のドキュメンタリーが放送されました。大変ショッキングな内容であったのでご紹介します。
今から5年前。MYさんはいつも通りシャワーを浴びていました。するといつもとは違う、手には不思議な感覚…なんと右側頭部の髪の毛がごっそり抜けおちてしまいました。びっくりしてすぐに皮膚科へ行くと、診断は円形脱毛症でした。すぐによくなると言われ安心したMYさんでしたが、翌朝起きるとさらに大量の髪の毛が抜け落ちていました。びっくりして別の皮膚科へ駆け込みましたが、やはり円形脱毛症だという診断されました。その後も脱毛は止まる気配がなく、MYさんは家の中でも毛が落ちないようニット帽をかぶるように。一向に症状が良くならないため、都内の大学病院を受診しましたが、診断結果は変わりません。ステロイド療法を試みましたがまったく改善せず、髪の毛が抜け始めて3か月でなんと、ほとんどの毛を失ってしまいました。こんな状態では人前に出ることもできず引きこもる毎日が続き、心もどんよりと暗くなり、体調を崩してしまったMYさんは以前から通っていた内科医を訪ねました。そこで新たな皮膚科を紹介されました。どうせ改善されないだろうと期待はしていませんでしたが、知り合いの医師に言われたため足を運ぶことにしたMYさん。しかし、ここで彼女の運命が変わります!
医師は彼女の話を聞くと、あまりに意外な原因を告げました。それは、「金属アレルギー」。金属アレルギー反応により、毛を作る組織が破壊され、毛髪が抜けていたのです。しかしMYさんは装飾品を身につけるタイプではなく、金属が肌に触れているところがあっても赤くかぶれるような症状もありません。すると医師が指摘したのは虫歯治療に使用した金属の詰め物でした。しかし、陽子さんが歯に詰め物をしたのは今から30年以上も前の事です。それが一体なぜ?実は長い時間をかけ、金属が徐々に溶け続け金属イオンが一定量を超えたためアレルギーが引き起こされたのでした。その後歯医者へ行き歯の詰め物をすべて除去すると、すぐに髪の毛が生え始めました!MYさんは今では結婚もし、幸せな日々を送っています。
虫歯治療で入れた銀歯の金属イオンがお口の中で少しずつ溶け出して体内に入り、長年蓄積し、あるとき突然アレルギー反応を起こす金属アレルギーは、花粉症とまったく同じ原理です。長年、花粉を吸いこむことで体内に蓄積し、ある年齢になった時に突然アレルギー反応として発症します。一度発症すると、一生花粉症で悩まなければなりません。銀歯による金属アレルギーは幸い、MYさんのように銀歯を除去すれば改善します。皮膚のアレルギー症状でお悩みで、お口の中に銀歯が入っている方は一度歯科医師に相談するとよいでしょう。
センター北 歯医者 Smile10デンタルクリニック 山口和巳
2015年5月10日 カテゴリ:Smileブログ, 未分類